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野菜スープをつくる時、皮をむいた方がいいですか?

野菜スープをつくる時、皮をむいた方がいいですか?

このようなご質問をよく頂きます。「本来は皮を剥かないでください…。」とお答えしています。その理由は…大きく2つあります。 1、野菜スープの旨味が増すから 野菜の皮には旨みと栄養もギュッと詰まっています。皮ごと調理することで、野菜がもつすべての旨味を閉じ込めることができます。なので、皮ごと調理することをお勧めしています。 2、皮には栄養素が多く含まれているから 植物の皮には紫外線や外敵から身を護るために多くの栄養成分を蓄えてきます。食物繊維がもたっぷり含まれています。また、抗酸化物質とも呼ばれているポリフェノールを多く含んでいます。わたしたちが野菜スープをつくるときは、できるだけ皮を使いたいので無農薬栽培の野菜を仕入れています。 わたしたちが野菜スープをつくるときは、できるだけ皮を使いたいので無農薬栽培の野菜を仕入れています。 野菜の値段は3倍ほど高くなってしまいますが… 追伸 初秋、カボチャが旬です。カボチャは、β-カロテン、ビタミンB、C、Eなどのビタミン類を含んでおり、緑黄色野菜の代表格です。秋田県大潟村のオーガニック米農家さん「栢森農産さん」のカボチャが届きました。

Go Go Genmaiのスープ製造。4つの基準「食べてホッとする」を目指します。 

Go Go Genmaiのスープ製造。4つの基準「食べてホッとする」を目指します。 

わたしたちがつくる野菜スープはご馳走スープではありません。「食べて体も心もホッとする」を目指します。創業から14年を経てたどり着いたGo Go Genmaiのスープは玄米と野菜だけでつくります。はじめてスムージースープ召し上がった方からは、どんなだし素材を使っているのですか?本当に乳製品やお肉は使ってないの?とご感想をいただいます。わたし自身も野菜だけでおいしいスープができるとはおもっていませんでした。けれど、植物性素材だけでおいしさを追求する京都の精進料理を頂いたとき、野菜たちに叱られたような気がしました。その時においしさを再現したのがスムージースープです。  1、ご馳走スープにしないこと 旅がいまのように快適でなかった時代、過酷な旅をして宿にたどりついた旅人に生き返るような思いをさせてくれた食べ物は?西洋の旅行記や小説を読むとスープであったことがわかります。一杯のスープが疲れを癒して元気を取り戻させる食べ物であることは動かない常識だったようです。映画のワンシーンでも疲れ果てた旅人がむさぼるようにスープを食べるシーンが思い浮かびます。カラダが弱っていても胃腸に負担をかけず、必要な栄養成分が摂れるどこかホッとする食べ物を目指します。なのでわたしたちは、お肉・お魚・バターや牛乳などの乳製品も使いません。野菜だけでも十分おいしい食べ物をつくります。マクロビオティックやビーガンのような主義主張はないのですが、気がつけばそんなスープになっていました。    2、余計なものを入れない。 食品製造と食品添加物は切り離せません。食品を保存するためには様々な添加物が必要になります。つくりたては、なんとか食べられても、保存するとなると話が変わります。保存方法として有名なのがレトルトです。当初、わたしたちも試みたのですが…繊細な味の野菜スープですと味を維持することは到底できないと実感しました。きっと、レトルトはお肉や香辛料で味がしっかりしたものに向いているのかも知れません。そこでたどりついた保存方法は急速冷凍です。できたスープを袋詰めした後、すぐに₋30℃のアルコール液の中に入れることで約20分の速さで凍結します。この機械はわたしたちにとっては高価な機械でした。その会社に何度も通い、頼み込んで購入できたのが中古のアルコール凍結機でした。余計なものを入れない使わないこと。余計なものを入れずに製造するためには、この機械は不可欠なのです。   3、生産者のことを知る 無農薬・オーガニックというコトバを使ってPRしているけれど、実際にやってみると大変な作業なんです。例えばお米。除草剤を使わないで草を抑えるには近所の方に手伝ってもらい除草作業をします。そんな大変な手間をかけて収穫されたお米なのですから適正な価格で頂きます。適正な価格でなければ続けることができないのです。草取りひとつとっても、除草剤を使うのと手作業で草取りするのとで何十倍ものコストがかかります。初夏の熱い時期にお手伝いしてくれる人が存在します。お話を伺っているときにもお手伝いの方から明日の作業はあるか?の確認の電話が入っていました。こうした人間関係がなければオーガニックでお米をつくることはできない気がします。そんなエピソードを現地で直接お聞きすることが、わたしたちは重要だと感じています。 4、肥料は使わない方がいい。その結果、農薬を使わなくなる。 肥料は使わない方がいい。その結果農薬を使う必要がなくなってくるから。そのような野菜が私たちの理想です。自分たちで畑をやってみてわかったことですが肥料を野菜にあげればあげるほどムシさんたちは寄ってきます。たとえそれが有機肥料であっても。専門家ではないのではっきりしたことはわからないけれど、ムシたちは窒素過多の野菜に群がるようにおもいます。人間でいえばただ、体重や身長が大きくなるようなカロリーの高い食事をしているようなもの。決して健康とはいけない。人間の肥満は見た目でわかるけれど野菜の肥満は見分けがつかない。とはいえ肥料をあげないで野菜はどうやって育てるのだろう?そんな疑問が残ります。簡単にいってしまうと微生物が肥料成分をつくりだします。そうなれば微生物がたべるエサをたっぷりあげる必要があります。同じ考え方で野菜をつくっている心強い仲間がいます。わたしたちにとって、有機栽培の野菜より、微生物を増やしている農家さんの野菜を信頼しています。たとえムシがでても、微生物は肥料や農薬を入れるとグッと少なくなります。少なくなれば野菜ができません。以上の理由から、弱った野菜にムシがでても農薬や肥料を使う選択は考えられないのです。 農的につくるスープ製造所 結論からいうと生産者さんの玄米や野菜がなければスープはできません。そのために自分たちでも野菜を育てることにしました。規模は小さいなのでプロ農家さんと比べることはできませんが、自分たちで野菜を育てるとこれまで見えなかったことがみえるようになりました。畑の微生物を雨から守るために溝を掘ったり、もみ殻を畑に入れたりする。水たまりができないないように雨水の抜け道を考えること。ほとんどの時間を微生物を活かすことに費やしています。農薬や肥料も微生物たちが減ってしまうので使いません。例え野菜にムシや病気に襲われても使いません。目先の野菜をつくるために、これまで何年もかけて土づくりしてきた畑を壊したくありません。わたしたちが農に近づくことで、ほんの少しですが野菜の良しあしもわかるようになってきました。      

先人から学ぶ玄米の調理法

先人から学ぶ玄米の調理法

 通常ショップページではメリットだけを掲載し、デメリットは伝えないことが多いのも事実です。けれどわたしたちがモノを購入する際、メリットだけではなくデメリットもきちんと知っておきたいというのが本音です。玄米はビタミン、食物繊維、ミネラルを含む 完全栄養食。胚芽と果皮をつけた玄米は、水につけておけば芽を出す生命力が強いもの。比べて白米は玄米から糠や胚芽を取り去ったもの。水につけても芽は出ない生命力を失ってしまったもの。玄米を食べるメリットはある一方、玄米は食べ方を間違えるとデメリットにもなります。 玄米のデメリットとは!? 言うまでもなく玄米は種です。種は一定の環境下では長く生命を育むことができます。また、種の主たる目的は子孫を残すこと。親から子へとつなぐことは人間だけではなく動物も植物もごく自然な本能といえます。手も足もない植物は種の中の身を守る成分が備わっているようです。玄米の「ぬか」の部分には、アブシシン酸(ABA)という成分があります。アブシシン酸は胚乳や白米の酸化をおさえます。また酵素を阻害する役割があるため抗酸化力を発揮しています。このアブシシン酸が体内に入るとカラダの中の酵素を阻害し消化不良をおこしてしまいます。以上の理由からわたしたちが玄米を食べる際はアブシシン酸を取り除いた調理法を心掛けています。  アブシシン酸を取り除く調理法とは?! 大きく二つあります。一つ目は玄米をしっかりと炒ることです。「節分の豆」も炒り大豆です。玄米も30分ほどフライパンの上でしっかりと炒ります。炒ることで香ばしい香りが部屋中にいきわたります。個人的には玄米を炒る工程がもっとも落ち着く時間です。玄米を木べらでかき混ぜる、時を忘れて行う単調な作業は心が穏やかになる時間です。最後に玄米がプチプチ跳ねてきたら、出来上がりのサインです。 もう一つは長時間水に浸すことです。できるだけ沢山の水の中で12~17時間程度玄米に浸します。理想としては6時間に一度水を変えるとより効果的とのことです。水に浸すことでアブシシン酸が水の中に抜けていきます。最後に玄米をしっかり洗い新しい水で玄米を炊きます。 以上、今回は玄米食のデメリットをお伝えしました。「玄米美味しくない」「玄米がボソボソして食べにくい」そんな経験がある方はこの下処理をしっかりとしてから、玄米を炊いてみてください。美味しく感じられないのは「食べない方がいいよ」というカラダからのサインなのかも知れません。

Go Go Genmai流  自分でつくる「玄米クリームの作り方」

Go Go Genmai流 自分でつくる「玄米クリームの作り方」

Go Go Genmai流  自分でつくる「玄米クリームの作り方」  玄米1カップを水に大きめのボウルに入れます。冷蔵庫で一晩水に浸します。 一晩つけた水は捨てます。あ 玄米と300MLの水を加え蓋を閉めてゆっくりと加熱します。※Go Go Genmaiでは不自然な温度帯になる圧力鍋は使用しません 45分ほど加熱したものをペースト状になるまでミル(ブレンダー)等にかける。※当製造所ではバイタミックス社のブレンダーを使用しています。 玄米の粒が無くなるまででしっかりブレンダーにかけます。 しっかりペースト状になりましたら完成です。完成後は冷蔵庫で1~2日以内に食べきります。※食品の酸化が気になる方は玄米粉などを使用せず、玄米から調理することをおすすめします。

Go Go Genmai(玄米)の物語

Go Go Genmai(玄米)の物語

 ▶炭素循環農法の三澤さん  Go Go Genmai(玄米)の物語 わたしたちは結婚して10年間、夫婦二人暮らしでした。そんなある時、妻のお腹に命が誕生していることがわかりました。嬉しさはありましたがたった一つ不安がありました。当時の私の体重は82㎏でした。身長は163㎝、子供が大きくなる前に自分が病で倒れることが何よりも不安でした。血圧も高くお医者さんからもダイエットを強く勧められました。当時、私はオーガニック業界で仕事をしており、その中であらゆる食品の中で完全食品とも言われている「玄米」を食てみることにしました。 ぬか漬け・野菜スープ・重ね煮料理、それに少量の玄米を無理ない範囲で続けました。妻が安定期に入る頃、妻のお腹はどんどん大きくなりましたが、私のお腹はスッキリしていきました。気付くと子供が生まれる頃には82㎏あった体重が63㎏になっていました。そうなると周囲の友人や親戚仕事関係の取引先やお客様から、「どうやったらダイエットできるのか?」と頻繁に聞かれるようになりました。玄米の滝や方や野菜スープのレシピを伝えていきました。を友人や両親に伝えていきました。けどども、玄米には唯一の欠点がありました。それは、一口50回以上噛む必要がございます。食物繊維が多い分しっかり噛まないと消化不良をおこしてしまいます。噛むことがあまり得意でないわたしは、食養生のレシピ玄米にしっかり加熱しクリーム状にペーストする「玄米クリーム」が気に入っていました。離乳食やファスティンにも使える玄米クリームであれば、噛むのが苦手な方でも心配ありません。消化に良い玄米食を是非一度お試しください。  玄米から作ってみる 玄米クリームはこちら

玄米は栄養の宝庫!時短・健康管理にもなるシンプル生活のススメ

玄米は栄養の宝庫!時短・健康管理にもなるシンプル生活のススメ

玄米は栄養の宝庫!時短・健康管理にもなるシンプル生活のススメ玄米は土にまけば芽がでる、いのちが詰まったお米!?    玄米は栄養の宝庫!時短、健康管理にもなるシンプル生活のススメ 今では健康や美容意識が高い方に人気の“玄米食”。既に日々の暮らしのなかに取り入れている方もいることでしょう。でも、「どうして身体に良いの?「白米とどう違うの?」と、聞かれると、よくわからない人も多いのでは?そこで、今回は玄米と白米の違いをはじめ、玄米のよさについてご紹介します。 玄米は土にまけば芽がでる、いのちが詰まったお米!? 玄米は、精白されていないお米です。収穫したばかりのお米にはもみ殻がついていますが、玄米は、そのもみ殻だけを取り除いたものです。ぬか層や胚芽が残っているため、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富。しかも玄米は土にまけば芽がでます。一方で、私たち日本人が食べることが多い白米は、玄米を精白したもの。ぬか層や胚芽も取り除いているため、白米から芽がでることはありません。そのため、白米に比べて栄養豊富な玄米は“いのちが詰まったお米”ともいわれることもあります。 昔は玄米が主流だった!?食べなくなった結果、まねいたものとは? 白米が一般的になった現代において、玄米に馴染みがない日本人は多いかもしれません。しかし、ひと昔前の江戸の人々は、主に玄米を食していたのです。その後、徐々に武家や上流階級の間から白米を食べる習慣が広がっていきます。その結果、手足のしびれや歩くなることが難しくなる「脚気」という病気が増えたそうです。主な原因は、栄養不足。当時の食事は、一汁一菜という質素なものでしたが、白米とわずかなおかずでは主に「ビタミンB1」が欠乏し、病気になっていたと考えられています。昔は、玄米でからだに必要な栄養素を補っていたのです(※1)。 玄米と白米の栄養価の違いって? では、実際には玄米と白米にはどのような栄養素が含まれ、どれくらい異なるのでしょうか。ここで玄米の栄養素量を100として白米と比較してみました。 【出典】文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より作成(※2) 玄米は、白米とほぼカロリーが同じであるにも関わらず、多くのビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含んでいることがわかるでしょう。とくにビタミン、ミネラル、食物繊維などが不足がちとされる現代です。栄養豊富な玄米が健康的なからだづくりの心強い味方になってくれることが期待できます。   健康づくりに嬉しい!玄米に多く含まれる栄養素について ここで、玄米に多く含まれる主な栄養素の働きについてみていきましょう。  ビタミンB1  糖質がエネルギーに変わるのを助ける働きがあります。  ビタミンE  ビタミン E は抗酸化作用を持つビタミンのひとつで、体内 で増えた活性酸素 から細胞膜を守る働きをしてくれます(※4)。  カリウム  体内の余分な塩分(ナトリウム)を尿中へと排池を促す働きがあります(※5)。 鉄分  赤血球に含まれるヘモグロビンの材料です。不足すると貧血になることで知られています(※6)。 マグネシウム カルシウムとともに骨の形成に関わる栄養素です。体内のさまざまな代謝を助ける働きを持っています(※7)。 食物繊維 糖や脂質のからだへの吸収を抑えたり、腸内環境を整える働きが期待されたりします。特に不溶性食物繊維が豊富です(※8)。そのほか、玄米にはコレステロールの吸収を抑えるとされている「γ-オリザノール」や脳内で神経伝達物質として働く「GABA(γ-アミノ酪酸)」も含まれているのも嬉しいポイントです(※9,10)。      ...