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無添加だし!って何?

無添加だし!って何?

わたしは前職、自然食品業界のメーカーで仕事をしていました。ある時、自然食業界でも顆粒だしが流行ってきました。さっとお湯に入れるだけで味が整うので多くの方が利用しています。そこで問題になったのが化学調味料の問題でした。なんとか野菜の粉末でうま味がでないものか?というのが私たち開発チームの望みでした。しかし、野菜粉末だけのスープは飲めたものではありませんでした。まったく味がしないのです。製造メーカーさんに質問すると…。「それは無理ですよ。美味しさは果糖ぶどう糖エキス・アミノ酸などでうま味をつくるのですよ」と笑顔で教えてくださいました。話はそれで終わりません。けれど、自然食業界のわたしたちは化学調味料は使えません。困り果てていると。さらに助言をもらいました。「化学調味料に分類されないうま味調味料があります」わたし個人からするとどう見ても化学調味料なのですが…食品表記上は無添加と呼べるとのことでした。今でも、オーガニックスーパーや自然食品店でもよく売れている商品です。なのであまり多くは申せません。オーガニックだから安心。無添加と書いてあれば大丈夫!とおもってしまいます。添加物が良い・悪いという話ではありません。無添加のものを購入したいとお考えならば食品表示をしっかり確認する必要がありかもしれません。

本物野菜の見分け方

本物野菜の見分け方

お野菜の選び方のお話です。栄養士の立場からみると人参1本はあくまで人参1本です。たとえ、それがカット野菜であっても茹野菜であっても…。石油の値段が上がり、光熱費が値上がり病院や施設であっても野菜そのものをカットしてから製造することはあまりないと聞きます。なので例え農薬を使った野菜であっても野菜そのものから調理するだけでとても貴重な食事になります。 私たちの野菜スープはさらに野菜の栽培方法も気になります。もっとも理想とするのは農薬や肥料を使わない野菜です。「エッ肥料も使わないの?!肥料使わないでどうやって野菜が育つの?」とおもわれることでしょう。肥料を使うとどうしても、体だけ大きいメタボな野菜になります。メタボなので病気に弱く、ムシたちのエサになりやすくなります。実際私たちが野菜を栽培していて強く感じること。無農薬であってもムシがつかない野菜は元気な野菜です。つまり、ムシや病気から身を守るファイトケミカルが豊富に含まれているのです。野菜スープに使う野菜の優先順位は次の通りです。 肥料を使わない健康な野菜を選ぶ 旬の野菜を選ぶ 無農薬の野菜を選ぶ そんな野菜なかなか手に入らない。高価なのでは!?とおもわれることでしょう。なので私たちは野菜の栽培することにしました。実際に栽培してみると…自分たちでもカンタンに栽培できるのです。ちょっとしたコツは一流のオーガニック農家さんに教えていただいているからなのでしょう。自分たちで創意工夫していたら数十年かかってしまったでしょう。その道の一流から学ぶ。ファイトケミカル野菜スープも栽培も同じです。一流から学ぶととにかく早い。手間がかからない。独創的ではありませんが本物だと言えるのです。。

お味噌汁の質が決め手

お味噌汁の質が決め手

オーガニック食品の専門商社に長く勤めていたときに気づいたことがあります。食生活がある程度整っているか?どうか?の基準があることを思い出しました。思い出したきっかけはお客様からのレビューでした。食生活と健康寿命が関係することはご存じだとおもいます。すべての食事を健康的にするには手間と時間がかかります。そこで登場するのがお味噌汁です。このお味噌汁のクオリティだけアップさせます。品質を上げるポイントは三つあります。一つ目お味噌の品質。二つ目は具材。三つ目は出汁。 レビューを頂いたお客様は粉末だしを使わず、野菜の出汁(ブロス)でつくるお味噌汁をつくっているようです。粉末だしを使わない。野菜をカットしてつくっている。お味噌を昔ながらの長期発酵の味噌を使っている。  

「オーガニック栽培講座」9月度の撮影してきました

「オーガニック栽培講座」9月度の撮影してきました

近年、オーガニック野菜が年々入手が困難になってきました。宅急便が値上がり、農家さんの高齢化…。なので自分たちで野菜をつくる必要に迫られました。とはいっても素人です。 超一流のオーガニック農家さんを探す旅に出かけました。非常識なほど野菜を栽培する人物。完全無農薬で圧倒的な収穫量を誇る農家さんを見つけるとそこで出会ったのは一人のベテラン農家さんでした。百姓農園という屋号で27年完全無農薬で、1年365日、毎週12品目の野菜を栽培することができる達人でした。達人の技をしっていくうちに自分たちだけ知っていても仕方がない。もっと多くの方にお伝えしたいと考えました。そこで誕生したのが「オーガニック栽培講座」です。 9月講座のテーマは「オーガニック人参」の栽培です。30年前、オーガニック野菜は人参を無農薬でつくることはとても困難でした。なぜならば、人参は成長がゆっくりなので雑草に負けてしまいます。そのため、無農薬で人参をつくろうとおもうと雑草をこまめに抜かねばなりません。その作業に時間がかかり大量生産することが叶いませんでした。 ここ15年で技術革新が進みました。その集大成がこの栽培方法です。野菜スープに使う野菜を栽培したい方がいらっしゃいましたら、Lineやメールでお気軽にお問合せください!

美味しいの正体

美味しいの正体

「食生活を変えたい…。」と考える瞬間があります。ちなみにわたしがそう考えたのは今から12年前のことです。40歳を過ぎて初めての子供が妻のお腹に宿っていることがわかった日からスタートしました。当時、私の体重は82キロ身長が164㎝、どこからどうみても太りすぎでした。おまけに会社の健康診断を受けると血圧が高く尿酸値も高めで健康とはいえませんでした。 子供が二十歳のときには定年間近な年齢です。生きてはいても健康で仕事をしていないとなりません。健康診断の結果を見つめながら私たち夫婦は嬉しさの中にも不安が過ぎりました。 「このままではいけない…」その日から私は適正体重まで持っていく決意をしました。そこで妻が提案してくれたのが野菜スープでした。この文章を書いていて思い出したのですが、野菜スープとの出会いは妻からの提案でした。それから十月十日、妻のお腹がどんどん大きくなるにつれ、私のお腹はどんどん凹んでいきました。82キロあった体重も65キロまで落ちました。毎晩、夕食のはじめに野菜スープを食べていると、ふと気づいたことがありました。はじめは味気なく我慢をしながら食べていたのですが、半年も過ぎた頃、ほんのり甘みを感じるようになりました。少しずつ美味しく感じるようになりました。 明らかに味覚が変わってきました。こってり(油)・甘い(砂糖)・刺激的なおいしさ(化学調味料)が美味しさから、野菜の繊細なうま味、素材の美味しさに気づけるようになりました。 食生活はカンタンには変えられません。それは味覚が変わらないからです。何を美味しいと感じるか?食生活のはじめの一歩は味覚を取り戻すことからなのかも知れません。

はじめてお母様とお話しました。

はじめてお母様とお話しました。

うちの製造所は野菜スープしか作れない製造所です。1日製造できるのはたったの600パックです。いつもギリギリのラインでやっています。そんな小さい製造所ですがたったひとつ自慢できることがあります。 先日、当店で多分一番ご注文を頂くお客様からお電話がありました。野菜スープが無くなりそうなので、少しでも早く届けて欲しいとの依頼がございました。京都で会社を経営されている息子様からの御連絡でした。その後、お届け日時の変更依頼があり、はじめてお母様とお話できました。お声からわかることは、人情味溢れるとても穏やかなお母様でした。ほんの数分のやりとりの中で親子間の深い愛情がジ~ンと胸に染み渡りました。本当にお幸せそうなお母さまでした。親を想う気持ちがあるってステキだなぁとおもえてなりません。日本一親孝行なお客様がいらっしゃれこと。それこそが私たちの自慢です。