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弱った身体をやさしく立て直す──「4毒抜き」×養生野菜スープのすすめ

弱った身体をやさしく立て直す──「4毒抜き」×養生野菜スープのすすめ

はじめに:研究家としての立場から 私は「養生野菜スープ研究家」として、お肉・お魚・乳製品を使わない野菜スープを製造販売しています。今回は、吉野敏明先生が提唱する**「4毒抜き」の考え方に学びつつ、体力が落ちている時ほど“やさしい整え方”をという視点で、野菜スープの活かし方をまとめます。「4毒抜き」で言う“4つ”とは一般に小麦・植物油・乳製品・甘いもの(砂糖)**のこと。これらを控える食事法が広く紹介されています。 4毒抜きと養生スープは相性がいい理由余計な負担をかけない:動物性や乳製品、植物油を使わずに、野菜の水溶性成分を活かせる。ミネラルの摂取に向く:出汁を飲み切る前提なので、カリウムやマグネシウム等の“失いやすいミネラル”を逃しにくい。咀嚼負荷を抑えつつ栄養は確保:体調が落ちている時でも“食べやすい・消化しやすい”。味付けは最小限で成立:野菜そのものの旨味(グルタミン酸・核酸系)が主体。油や乳由来のコクに頼らなくても満足感が出せます。 ※「4毒抜き」の具体項目は上記書籍や各種解説で整理されています(小麦・植物油・乳製品・砂糖)。 体力が落ちているときの合言葉は、**「最低限の栄養=ミネラルをまず補う」**こと。野菜スープで水溶性ミネラルをしっかり摂り、**その後に“少量の炭水化物をゆっくり増やす”**のが無理のない回復ステップだと考えます。 ステップ1:温かい野菜スープで水分+ミネラル+微量栄養素をチャージステップ2:お粥・雑穀がゆ・もち麦ごはん等の炭水化物を“少しずつ”ステップ3:体調を見ながら豆類・海藻・発酵食品を足していく(小麦・乳・砂糖・過剰な植物油は控える)4毒抜きの基本項目(小麦・植物油・乳製品・甘いもの)を外しつつ、“温め・整え・溜めない”方向へ舵を切る。 基本レシピ:4毒抜き・動物性不使用「養生ミネラルスープ」 レシピなんて不要です。できるだけ農薬や肥料を使わない旬の野菜をお使いください。 旬の野菜を軽く刻み不織布に入れてコトコト煮込みブロスにします。完成したら最初の一杯だけは、調味料を加えず何も入れずに飲むことをお勧めします。 本記事は一般的な食事法の紹介であり、医療行為や診断ではありません。既往症や服薬中の方は医療者にご相談ください。「4毒抜き」はネットや書籍・動画で広く紹介されていますが、解釈や実践の厳密度に幅があります。ご自身の体調・価値観に合わせて無理なく取り入れてください。 まとめ──“温かい一杯”からリズムを戻す 弱った身体を立て直す最初の一歩は、ミネラルを含んだ温かい野菜スープで内側からやさしく整えること。そして、炭水化物は少量からゆっくり増やす。 小麦・植物油・乳製品・甘いものを控える「4毒抜き」のコンセプトと、動物性不使用の養生スープはとても相性が良いと感じています。 👉 当店の「養生ミネラル野菜スープ」シリーズを見る 参考 吉野敏明『四毒抜きのすすめ——小麦・植物油・乳製品・甘いものが体を壊す』 4毒抜きと重ね煮的スープの実践例(味付け最小限の方向性)。

野菜の皮!捨ててませんか?

野菜の皮!捨ててませんか?

野菜を食べる時、皮はむいていませんか?実は、野菜の皮には、ファイトケミカルと呼ばれる、健康に良い成分が豊富に含まれているんです!今回は、人参・カボチャ・キャベツの外皮に含まれるファイトケミカルについて、詳しくご紹介します。 ファイトケミカルって? ファイトケミカルとは、植物が紫外線や害虫から身を守るために作り出す成分です。抗酸化作用や免疫力アップ、がん予防など、様々な健康効果が期待されています。野菜の皮には、特にファイトケミカルが豊富なので、積極的に食べたいですね! 人参の皮 人参の皮には、β-カロテンが豊富に含まれています。β-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を健康に保つ効果や、抗酸化作用があります。また、皮には食物繊維も多く含まれているので、腸内環境を整える効果も期待できます。 カボチャの皮 カボチャの皮には、β-カロテンやビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化物質が豊富に含まれています。これらの成分は、美肌効果や老化防止、免疫力アップなどに効果が期待できます。また、皮にはカリウムも多く含まれているので、むくみ解消にも役立ちます。 キャベツの皮 キャベツの皮には、ビタミンCやビタミンK、食物繊維などが豊富に含まれています。ビタミンCは、美肌効果や免疫力アップに効果があり、ビタミンKは、骨を丈夫にする効果があります。また、食物繊維は、腸内環境を整える効果や、血糖値の上昇を抑える効果があります。 皮ごと食べるには? 野菜の皮を食べる際は、よく洗ってから調理しましょう。皮の食感が気になる場合は、細かく刻んだり、加熱時間を長くしたりすると良いでしょう。皮ごと食べることで、栄養を効率よく摂取することができます。ぜひ、試してみてくださいね!料理に使うポイントは水を使う場面でベジブロス(野菜だし)を使うことをお勧めします。今回は、人参・カボチャ・キャベツの外皮に含まれるファイトケミカルについてご紹介しました。野菜の皮には、健康に良い成分がたくさん含まれています。特に旬の野菜を皮ごと食べることで、栄養を効率よく摂取し、健康的な生活を送りましょう!  

無添加だし!って何?

無添加だし!って何?

わたしは前職、自然食品業界のメーカーで仕事をしていました。ある時、自然食業界でも顆粒だしが流行ってきました。さっとお湯に入れるだけで味が整うので多くの方が利用しています。そこで問題になったのが化学調味料の問題でした。なんとか野菜の粉末でうま味がでないものか?というのが私たち開発チームの望みでした。しかし、野菜粉末だけのスープは飲めたものではありませんでした。まったく味がしないのです。製造メーカーさんに質問すると…。「それは無理ですよ。美味しさは果糖ぶどう糖エキス・アミノ酸などでうま味をつくるのですよ」と笑顔で教えてくださいました。話はそれで終わりません。けれど、自然食業界のわたしたちは化学調味料は使えません。困り果てていると。さらに助言をもらいました。「化学調味料に分類されないうま味調味料があります」わたし個人からするとどう見ても化学調味料なのですが…食品表記上は無添加と呼べるとのことでした。今でも、オーガニックスーパーや自然食品店でもよく売れている商品です。なのであまり多くは申せません。オーガニックだから安心。無添加と書いてあれば大丈夫!とおもってしまいます。添加物が良い・悪いという話ではありません。無添加のものを購入したいとお考えならば食品表示をしっかり確認する必要がありかもしれません。

本物野菜の見分け方

本物野菜の見分け方

お野菜の選び方のお話です。栄養士の立場からみると人参1本はあくまで人参1本です。たとえ、それがカット野菜であっても茹野菜であっても…。石油の値段が上がり、光熱費が値上がり病院や施設であっても野菜そのものをカットしてから製造することはあまりないと聞きます。なので例え農薬を使った野菜であっても野菜そのものから調理するだけでとても貴重な食事になります。 私たちの野菜スープはさらに野菜の栽培方法も気になります。もっとも理想とするのは農薬や肥料を使わない野菜です。「エッ肥料も使わないの?!肥料使わないでどうやって野菜が育つの?」とおもわれることでしょう。肥料を使うとどうしても、体だけ大きいメタボな野菜になります。メタボなので病気に弱く、ムシたちのエサになりやすくなります。実際私たちが野菜を栽培していて強く感じること。無農薬であってもムシがつかない野菜は元気な野菜です。つまり、ムシや病気から身を守るファイトケミカルが豊富に含まれているのです。野菜スープに使う野菜の優先順位は次の通りです。 肥料を使わない健康な野菜を選ぶ 旬の野菜を選ぶ 無農薬の野菜を選ぶ そんな野菜なかなか手に入らない。高価なのでは!?とおもわれることでしょう。なので私たちは野菜の栽培することにしました。実際に栽培してみると…自分たちでもカンタンに栽培できるのです。ちょっとしたコツは一流のオーガニック農家さんに教えていただいているからなのでしょう。自分たちで創意工夫していたら数十年かかってしまったでしょう。その道の一流から学ぶ。ファイトケミカル野菜スープも栽培も同じです。一流から学ぶととにかく早い。手間がかからない。独創的ではありませんが本物だと言えるのです。。

お味噌汁の質が決め手

お味噌汁の質が決め手

オーガニック食品の専門商社に長く勤めていたときに気づいたことがあります。食生活がある程度整っているか?どうか?の基準があることを思い出しました。思い出したきっかけはお客様からのレビューでした。食生活と健康寿命が関係することはご存じだとおもいます。すべての食事を健康的にするには手間と時間がかかります。そこで登場するのがお味噌汁です。このお味噌汁のクオリティだけアップさせます。品質を上げるポイントは三つあります。一つ目お味噌の品質。二つ目は具材。三つ目は出汁。 レビューを頂いたお客様は粉末だしを使わず、野菜の出汁(ブロス)でつくるお味噌汁をつくっているようです。粉末だしを使わない。野菜をカットしてつくっている。お味噌を昔ながらの長期発酵の味噌を使っている。  

「オーガニック栽培講座」9月度の撮影してきました

「オーガニック栽培講座」9月度の撮影してきました

近年、オーガニック野菜が年々入手が困難になってきました。宅急便が値上がり、農家さんの高齢化…。なので自分たちで野菜をつくる必要に迫られました。とはいっても素人です。 超一流のオーガニック農家さんを探す旅に出かけました。非常識なほど野菜を栽培する人物。完全無農薬で圧倒的な収穫量を誇る農家さんを見つけるとそこで出会ったのは一人のベテラン農家さんでした。百姓農園という屋号で27年完全無農薬で、1年365日、毎週12品目の野菜を栽培することができる達人でした。達人の技をしっていくうちに自分たちだけ知っていても仕方がない。もっと多くの方にお伝えしたいと考えました。そこで誕生したのが「オーガニック栽培講座」です。 9月講座のテーマは「オーガニック人参」の栽培です。30年前、オーガニック野菜は人参を無農薬でつくることはとても困難でした。なぜならば、人参は成長がゆっくりなので雑草に負けてしまいます。そのため、無農薬で人参をつくろうとおもうと雑草をこまめに抜かねばなりません。その作業に時間がかかり大量生産することが叶いませんでした。 ここ15年で技術革新が進みました。その集大成がこの栽培方法です。野菜スープに使う野菜を栽培したい方がいらっしゃいましたら、Lineやメールでお気軽にお問合せください!