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農家さんからの介護の相談

農家さんからの介護の相談

自然栽培農家の島田さん。オーガニック人参づくりの名人です。ところがです。 高齢のお母様が股関節骨折されてしまったとのこと。無事、手術も成功して家に戻りたいのですが…長い間、ベッドに寝たきりだったこともあり…動けません。 島田さんはお母様の介護があり、春人参種まきができそうにない…とのことでした。5月からは島田さんの人参で野菜スープを作ろうとおもっていたので…当て外れで残念でした。島田さんも畑の作業ができないことで…焦っておられました。 少し気になり、島田さんの畑に伺いました。島田さんは挨拶もそこそこに 「新沼さん。お母様の介護されてますね!?」 と介護のことで質問を受けました。話の内容は省きますが…退院後、介護老人保健施設(ろうけん)という施設をお勧めしました。病院ではすんなりと教えてもらえない内容だったとのこと。それから、一週間後、無事にろうけん施設に入居してリハビリができるとのことでした。 「お蔭様で春人参の種まきができます。」とのメールが届きました。 島田さんは人参づくりができる。わたしはその人参でスープをつくれる。春人参で母にスープをつくれる。「介護と農業」はわたしたちにとっても身近な問題です。少しでも親の顔をみていたい、それも病やケガに苦しむのではなく元気でいてもらいたい。そんな願いを叶えるために、毎日、野菜スープをつくり続けます。

元気のはじまりは土から

元気のはじまりは土から

野菜の栄養素は生きた土に宿る 野菜はすべて同じではありません。その違いが土からはじまると私たちは信じています。健康な土であれば栄養たっぷりの野菜が育ちます。わたしたちが実践している「オーガニック自然栽培」では微生物の多様性が必須となります。その理由は、肥料で育てられた野菜。土が育てた野菜。土の微生物が育てた野菜は病気やムシにも強く、さらに野菜本来備わっている栄養素、ファイトケミカルが豊富に含まれます。 第二次世界大戦後まもなくはじまった工業型農業は、日本人が口にする食物の99.5%を安定生産してくれますが、概して土壌の品質を劣化させます。そしてそれは栄養素にも影響を与えます。近年、野菜の栄養不足が極度に低下していることは誰もが知ることになりました。「元氣の源になるための野菜スープ」をつくるには、土の微生物が育てた野菜でつくることが私たちの願いなのです。

ファイトケミカルたっぷりの野菜の選び方

ファイトケミカルたっぷりの野菜の選び方

「無農薬のお野菜でつくる理由」野菜は動物のように移動できません。紫外線やムシなどの外敵から身を守り続け子孫を残さねばなりません。そうして生き残った野菜こそが生命力のある野菜です。繰り返しになりますが、無農薬で育った野菜は外敵に襲われずに成長できたのですから、生き残った力強い野菜なのです。その力強さの源がファイトケミカルなのです。 そうであるならばオーガニック野菜なら安全!?とおもうのですが、実際はそうでもありません。たとえオーガニック栽培であっても認可された薬剤であれば使用できるため無農薬ではありません。私たちもスープの原料を選ぶ際、オーガニック認定を取得しているか?していないか?よりも実際にどのように栽培しているか?をヒアリングします。流通業者さんから購入するよりも個人の農家さんから野菜を頂くことが多くなりました。ムシに食べられずに大きく育った野菜。野菜スープに使う野菜だけは、そんな力強い野菜を選ぶことをお勧めします。

野菜が苦くなった本当の理由

野菜が苦くなった本当の理由

生きる力をよみがえらせる「命のスープ」。こんな言葉は聞いたことはありませんか。野菜スープはそのひとつなのかも知れません。野菜スープの主人公は野菜。野菜の栽培方法についてわかり易くお話します。 野菜の栽培方法は戦後大きく変化しました。その理由は化学肥料の出現でした。化学的に合成されたチッソ・リン・カリウムで育てることができるようになりました。人間でいうと食事は一切摂らずサプリメントだけで生命を維持するようなイメージです。 土づくりをせずに野菜ができるので農家さんは大喜びでした。けれど、一つだけ問題がありました。できた野菜にはこれまで以上に病気やムシの被害に合うようになりました。やむを得ず薬剤を使うようになりました。知ってかしらずか?化学肥料と農薬はセットで使うのが一般的になりました。自分たち野菜を栽培して初めてわかることがあります。繰り返しになりますが…野菜に肥料をあげると野菜は育つのですが途端にムシに喰われます。そして、驚いたことに有機肥料であっても同じでした。 肥料を施した野菜は残念ながら苦味があります。事実、昨今は子どもだけではなく大人までも野菜嫌いの人が増えています。その苦みの正体は「硝酸イオン」と呼ばれるものです。詳しくは申しませんがこの硝酸イオンの多い野菜はわたしたちのカラダにとってダメージを与えます。EUなどの欧米諸国では一定の基準値以上の野菜は出荷できません。肥料を使い過ぎたメタボの野菜は野菜スープにはお勧めできません。ご自宅で野菜スープをつくるときは、できるだけ肥料を使ってない野菜を選んで頂きたいのです。葉物であれば濃い緑の野菜ではなく、できるだけ黄緑色に近い色のものを選びます。 野菜スープに使う野菜だけは肥料を施したものではなく、土の微生物につくってもらった野菜でつくりたい…と願うばかりです。

レトルトだと便利なのに…なぜ冷凍なのですか?

レトルトだと便利なのに…なぜ冷凍なのですか?

レトルトだと常温で保存できるので便利なのですが?まれにこのようなご質問を頂戴します。確かに冷凍は不便です。冷凍庫しか保存ができません。冷凍庫のスペースも限られます。 おまけに解凍するにも時間がかかります。それに比べてレトルトは常温で保存できるので置き場所にも困りません。 なので、当初私たちも野菜スープをレトルトでお届けしようと考えました。けれど、サンプルで頂いたレトルトでつくった野菜スープを口にした途端…。あまりの味に絶句してしまいました。 理由をお聞きすると…レトルトは長期保存するために高圧高温の中に入れて熱処理をします。袋詰したあと菌を死滅させるので、そこから菌は増えません。だから、常温で保存できるとのことでした。 レトルトは災害時の非常食にはとても便利だとおもいます。災害時は電気も止まる可能性もあるため、そんな時のためにもレトルトは貴重です。なのでカレー、シチューなど濃い味の食品には向いているようです。レトルト殺菌でミネラルや栄養分がどこまで失われるか?のデータはないのですが…はっきりしていることは美味しいか?不味いか?の違いだけは、はっきりと異なりました。 野菜スープをお続けになる方にはとてもご不便をおかけしますが…出来立てそのままの味を再現したい。ミネラルや栄養分を失いたくない。 そんな目的から冷凍保存となっています。リピーターのお客様からは、「冷凍ストッカー買ったから大丈夫よ…」とのお言葉。おもわず…アタマが下がる想いです。

3分でわかる「野菜をつくる三つの方法」

3分でわかる「野菜をつくる三つの方法」

野菜は大きく分けて三通りの栽培方法があります。このことを知っている人は日本人では1%位の人しかご存じありません。一つ目は化学肥料でつくる野菜。二つ目は有機肥料でつくる野菜。三つ目は土が肥料つくる野菜。となります。その違いは何?土がつくる野菜とは…!?■化学肥料がつくる野菜スーパーに陳列されているきれいなお野菜。その野菜はご存じのように肥料によって育ちます。人類の長きにわたって抱えていた「飢え」から救ったのが化学肥料でした。野菜が育つのに必要な栄養成分を見つけ出し、化学的に肥料をつくることに成功しました。結果、土壌環境に左右されずに野菜や果実ができるようになり多くの人口を支えることができました。日本で生産されているお野菜の約98%は化学肥料でつくられたお野菜です。