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レトルトだと便利なのに…なぜ冷凍なのですか?

レトルトだと便利なのに…なぜ冷凍なのですか?

レトルトだと常温で保存できるので便利なのですが?まれにこのようなご質問を頂戴します。確かに冷凍は不便です。冷凍庫しか保存ができません。冷凍庫のスペースも限られます。 おまけに解凍するにも時間がかかります。それに比べてレトルトは常温で保存できるので置き場所にも困りません。 なので、当初私たちも野菜スープをレトルトでお届けしようと考えました。けれど、サンプルで頂いたレトルトでつくった野菜スープを口にした途端…。あまりの味に絶句してしまいました。 理由をお聞きすると…レトルトは長期保存するために高圧高温の中に入れて熱処理をします。袋詰したあと菌を死滅させるので、そこから菌は増えません。だから、常温で保存できるとのことでした。 レトルトは災害時の非常食にはとても便利だとおもいます。災害時は電気も止まる可能性もあるため、そんな時のためにもレトルトは貴重です。なのでカレー、シチューなど濃い味の食品には向いているようです。レトルト殺菌でミネラルや栄養分がどこまで失われるか?のデータはないのですが…はっきりしていることは美味しいか?不味いか?の違いだけは、はっきりと異なりました。 野菜スープをお続けになる方にはとてもご不便をおかけしますが…出来立てそのままの味を再現したい。ミネラルや栄養分を失いたくない。 そんな目的から冷凍保存となっています。リピーターのお客様からは、「冷凍ストッカー買ったから大丈夫よ…」とのお言葉。おもわず…アタマが下がる想いです。

3分でわかる「野菜をつくる三つの方法」

3分でわかる「野菜をつくる三つの方法」

野菜は大きく分けて三通りの栽培方法があります。このことを知っている人は日本人では1%位の人しかご存じありません。一つ目は化学肥料でつくる野菜。二つ目は有機肥料でつくる野菜。三つ目は土が肥料つくる野菜。となります。その違いは何?土がつくる野菜とは…!?■化学肥料がつくる野菜スーパーに陳列されているきれいなお野菜。その野菜はご存じのように肥料によって育ちます。人類の長きにわたって抱えていた「飢え」から救ったのが化学肥料でした。野菜が育つのに必要な栄養成分を見つけ出し、化学的に肥料をつくることに成功しました。結果、土壌環境に左右されずに野菜や果実ができるようになり多くの人口を支えることができました。日本で生産されているお野菜の約98%は化学肥料でつくられたお野菜です。

野菜スープをつくる時、皮をむいた方がいいですか?

野菜スープをつくる時、皮をむいた方がいいですか?

このようなご質問をよく頂きます。「本来は皮を剥かないでください…。」とお答えしています。その理由は…大きく2つあります。 1、野菜スープの旨味が増すから 野菜の皮には旨みと栄養もギュッと詰まっています。皮ごと調理することで、野菜がもつすべての旨味を閉じ込めることができます。なので、皮ごと調理することをお勧めしています。 2、皮には栄養素が多く含まれているから 植物の皮には紫外線や外敵から身を護るために多くの栄養成分を蓄えてきます。食物繊維がもたっぷり含まれています。また、抗酸化物質とも呼ばれているポリフェノールを多く含んでいます。わたしたちが野菜スープをつくるときは、できるだけ皮を使いたいので無農薬栽培の野菜を仕入れています。 わたしたちが野菜スープをつくるときは、できるだけ皮を使いたいので無農薬栽培の野菜を仕入れています。 野菜の値段は3倍ほど高くなってしまいますが… 追伸 初秋、カボチャが旬です。カボチャは、β-カロテン、ビタミンB、C、Eなどのビタミン類を含んでおり、緑黄色野菜の代表格です。秋田県大潟村のオーガニック米農家さん「栢森農産さん」のカボチャが届きました。

Go Go Genmaiのスープ製造。4つの基準「食べてホッとする」を目指します。 

Go Go Genmaiのスープ製造。4つの基準「食べてホッとする」を目指します。 

わたしたちがつくる野菜スープはご馳走スープではありません。「食べて体も心もホッとする」を目指します。創業から14年を経てたどり着いたGo Go Genmaiのスープは玄米と野菜だけでつくります。はじめてスムージースープ召し上がった方からは、どんなだし素材を使っているのですか?本当に乳製品やお肉は使ってないの?とご感想をいただいます。わたし自身も野菜だけでおいしいスープができるとはおもっていませんでした。けれど、植物性素材だけでおいしさを追求する京都の精進料理を頂いたとき、野菜たちに叱られたような気がしました。その時においしさを再現したのがスムージースープです。  1、ご馳走スープにしないこと 旅がいまのように快適でなかった時代、過酷な旅をして宿にたどりついた旅人に生き返るような思いをさせてくれた食べ物は?西洋の旅行記や小説を読むとスープであったことがわかります。一杯のスープが疲れを癒して元気を取り戻させる食べ物であることは動かない常識だったようです。映画のワンシーンでも疲れ果てた旅人がむさぼるようにスープを食べるシーンが思い浮かびます。カラダが弱っていても胃腸に負担をかけず、必要な栄養成分が摂れるどこかホッとする食べ物を目指します。なのでわたしたちは、お肉・お魚・バターや牛乳などの乳製品も使いません。野菜だけでも十分おいしい食べ物をつくります。マクロビオティックやビーガンのような主義主張はないのですが、気がつけばそんなスープになっていました。    2、余計なものを入れない。 食品製造と食品添加物は切り離せません。食品を保存するためには様々な添加物が必要になります。つくりたては、なんとか食べられても、保存するとなると話が変わります。保存方法として有名なのがレトルトです。当初、わたしたちも試みたのですが…繊細な味の野菜スープですと味を維持することは到底できないと実感しました。きっと、レトルトはお肉や香辛料で味がしっかりしたものに向いているのかも知れません。そこでたどりついた保存方法は急速冷凍です。できたスープを袋詰めした後、すぐに₋30℃のアルコール液の中に入れることで約20分の速さで凍結します。この機械はわたしたちにとっては高価な機械でした。その会社に何度も通い、頼み込んで購入できたのが中古のアルコール凍結機でした。余計なものを入れない使わないこと。余計なものを入れずに製造するためには、この機械は不可欠なのです。   3、生産者のことを知る 無農薬・オーガニックというコトバを使ってPRしているけれど、実際にやってみると大変な作業なんです。例えばお米。除草剤を使わないで草を抑えるには近所の方に手伝ってもらい除草作業をします。そんな大変な手間をかけて収穫されたお米なのですから適正な価格で頂きます。適正な価格でなければ続けることができないのです。草取りひとつとっても、除草剤を使うのと手作業で草取りするのとで何十倍ものコストがかかります。初夏の熱い時期にお手伝いしてくれる人が存在します。お話を伺っているときにもお手伝いの方から明日の作業はあるか?の確認の電話が入っていました。こうした人間関係がなければオーガニックでお米をつくることはできない気がします。そんなエピソードを現地で直接お聞きすることが、わたしたちは重要だと感じています。 4、肥料は使わない方がいい。その結果、農薬を使わなくなる。 肥料は使わない方がいい。その結果農薬を使う必要がなくなってくるから。そのような野菜が私たちの理想です。自分たちで畑をやってみてわかったことですが肥料を野菜にあげればあげるほどムシさんたちは寄ってきます。たとえそれが有機肥料であっても。専門家ではないのではっきりしたことはわからないけれど、ムシたちは窒素過多の野菜に群がるようにおもいます。人間でいえばただ、体重や身長が大きくなるようなカロリーの高い食事をしているようなもの。決して健康とはいけない。人間の肥満は見た目でわかるけれど野菜の肥満は見分けがつかない。とはいえ肥料をあげないで野菜はどうやって育てるのだろう?そんな疑問が残ります。簡単にいってしまうと微生物が肥料成分をつくりだします。そうなれば微生物がたべるエサをたっぷりあげる必要があります。同じ考え方で野菜をつくっている心強い仲間がいます。わたしたちにとって、有機栽培の野菜より、微生物を増やしている農家さんの野菜を信頼しています。たとえムシがでても、微生物は肥料や農薬を入れるとグッと少なくなります。少なくなれば野菜ができません。以上の理由から、弱った野菜にムシがでても農薬や肥料を使う選択は考えられないのです。 農的につくるスープ製造所 結論からいうと生産者さんの玄米や野菜がなければスープはできません。そのために自分たちでも野菜を育てることにしました。規模は小さいなのでプロ農家さんと比べることはできませんが、自分たちで野菜を育てるとこれまで見えなかったことがみえるようになりました。畑の微生物を雨から守るために溝を掘ったり、もみ殻を畑に入れたりする。水たまりができないないように雨水の抜け道を考えること。ほとんどの時間を微生物を活かすことに費やしています。農薬や肥料も微生物たちが減ってしまうので使いません。例え野菜にムシや病気に襲われても使いません。目先の野菜をつくるために、これまで何年もかけて土づくりしてきた畑を壊したくありません。わたしたちが農に近づくことで、ほんの少しですが野菜の良しあしもわかるようになってきました。      

先人から学ぶ玄米の調理法

先人から学ぶ玄米の調理法

 通常ショップページではメリットだけを掲載し、デメリットは伝えないことが多いのも事実です。けれどわたしたちがモノを購入する際、メリットだけではなくデメリットもきちんと知っておきたいというのが本音です。玄米はビタミン、食物繊維、ミネラルを含む 完全栄養食。胚芽と果皮をつけた玄米は、水につけておけば芽を出す生命力が強いもの。比べて白米は玄米から糠や胚芽を取り去ったもの。水につけても芽は出ない生命力を失ってしまったもの。玄米を食べるメリットはある一方、玄米は食べ方を間違えるとデメリットにもなります。 玄米のデメリットとは!? 言うまでもなく玄米は種です。種は一定の環境下では長く生命を育むことができます。また、種の主たる目的は子孫を残すこと。親から子へとつなぐことは人間だけではなく動物も植物もごく自然な本能といえます。手も足もない植物は種の中の身を守る成分が備わっているようです。玄米の「ぬか」の部分には、アブシシン酸(ABA)という成分があります。アブシシン酸は胚乳や白米の酸化をおさえます。また酵素を阻害する役割があるため抗酸化力を発揮しています。このアブシシン酸が体内に入るとカラダの中の酵素を阻害し消化不良をおこしてしまいます。以上の理由からわたしたちが玄米を食べる際はアブシシン酸を取り除いた調理法を心掛けています。  アブシシン酸を取り除く調理法とは?! 大きく二つあります。一つ目は玄米をしっかりと炒ることです。「節分の豆」も炒り大豆です。玄米も30分ほどフライパンの上でしっかりと炒ります。炒ることで香ばしい香りが部屋中にいきわたります。個人的には玄米を炒る工程がもっとも落ち着く時間です。玄米を木べらでかき混ぜる、時を忘れて行う単調な作業は心が穏やかになる時間です。最後に玄米がプチプチ跳ねてきたら、出来上がりのサインです。 もう一つは長時間水に浸すことです。できるだけ沢山の水の中で12~17時間程度玄米に浸します。理想としては6時間に一度水を変えるとより効果的とのことです。水に浸すことでアブシシン酸が水の中に抜けていきます。最後に玄米をしっかり洗い新しい水で玄米を炊きます。 以上、今回は玄米食のデメリットをお伝えしました。「玄米美味しくない」「玄米がボソボソして食べにくい」そんな経験がある方はこの下処理をしっかりとしてから、玄米を炊いてみてください。美味しく感じられないのは「食べない方がいいよ」というカラダからのサインなのかも知れません。

Go Go Genmai流  自分でつくる「玄米クリームの作り方」

Go Go Genmai流 自分でつくる「玄米クリームの作り方」

Go Go Genmai流  自分でつくる「玄米クリームの作り方」  玄米1カップを水に大きめのボウルに入れます。冷蔵庫で一晩水に浸します。 一晩つけた水は捨てます。あ 玄米と300MLの水を加え蓋を閉めてゆっくりと加熱します。※Go Go Genmaiでは不自然な温度帯になる圧力鍋は使用しません 45分ほど加熱したものをペースト状になるまでミル(ブレンダー)等にかける。※当製造所ではバイタミックス社のブレンダーを使用しています。 玄米の粒が無くなるまででしっかりブレンダーにかけます。 しっかりペースト状になりましたら完成です。完成後は冷蔵庫で1~2日以内に食べきります。※食品の酸化が気になる方は玄米粉などを使用せず、玄米から調理することをおすすめします。