野菜は大きく分けて三通りの栽培方法があります。このことを知っている人は日本人では1%位の人しかご存じありません。一つ目は化学肥料でつくる野菜。二つ目は有機肥料でつくる野菜。三つ目は土が肥料つくる野菜。となります。その違いは何?土がつくる野菜とは…!?
■化学肥料がつくる野菜
スーパーに陳列されているきれいなお野菜。その野菜はご存じのように肥料によって育ちます。人類の長きにわたって抱えていた「飢え」から救ったのが化学肥料でした。野菜が育つのに必要な栄養成分を見つけ出し、化学的に肥料をつくることに成功しました。結果、土壌環境に左右されずに野菜や果実ができるようになり多くの人口を支えることができました。日本で生産されているお野菜の約98%は化学肥料でつくられたお野菜です。
■有機肥料がつくる野菜
一方、化学肥料を使わず有機肥料でできたお野菜があります。鶏糞や牛糞などを肥料として野菜に吸わせます。これを有機JAS栽培(オーガニック)と呼ばれている栽培方法です。
■土が肥料をつくる野菜
実はもう一つの野菜が存在します。山で育つ山菜や木の実など自然に育つ植物はどのようにしてできるのでしょうか?それは土にありました。土には枯れ葉、木くずなどを微生物が分解します。微生物たちは植物に肥料成分を送ります。植物は微生物のエサとなる糖質を与えるそうです。この協力関係を人間が意図的につくった栽培方法を「自然栽培」と呼んでいます。
わたしたちは、三つ目の「土が肥料分をつくるお野菜」を最優先で選びます。完全無農薬だから…もありますが何よりも「おいしさ」です。とにかく苦味やえぐ味がなくすっきりとして美味しいのです。実際に自分の農園でも「土がつくる野菜」を生産する試みを始めています。