人参の葉を惜しみなく──「ファイトケミカル野菜ブロス」

 

 

なぜ「畑から生まれる野菜ブロス」なのか

野菜と水だけを鍋に入れ、炒めずに静かに煮出すのが基本。素材の香り・色・渋み(=ファイトケミカル)を穏やかに引き出し、毎日の一杯として続けやすいのが特長です。

今回の主役は「人参の葉」
人参葉はこれまで捨てられがちですが、食べられるうえに栄養的ポテンシャルが高いことが示されています。近年のレビューでは、たんぱく質や食物繊維、ミネラル等の含有が報告され、活用価値が示唆されています

期待できる“体感メリット”

澄んだうま味で減塩でも満足:香り・渋み・ほろ苦さ(ポリフェノール、クロロフィル等)が味を締め、塩分控えめでも物足りなさを感じにくい。温かさ×吸収性のバランス:温かいスープは消化にやさしく、加熱が一部成分の吸収を高める可能性も報告あり(例:カロテノイド等)。“手放す”感覚のサポート:油脂や動物性に頼らず、**毎日続けやすい軽さ**で間食・過食のリセットに役立つ。フードロス削減:人参葉まで“まるごと”活用。栄養とサステナビリティの両立。 補足:自家製スープは家庭調理でもポリフェノールをしっかり含み得るという報告もあり、日常の一杯として妥当性があります。

レシピ|人参葉どっさり「畑からつくる野菜ブロス」

材料(でき上がり約1L)

玉ねぎ1個/新人参3本(皮ごと)/カボチャ200g(皮つき)/キャベツ2枚/旬の野菜ひとつかみ(例:大根・小松菜の軸・かぶ葉など)/水1.3L/人参の葉たっぷり

作り方(弱火で抽出)
1. 鍋に水と野菜すべて(人参葉以外)を入れ、コールドスタート。
2. 沸騰直前で弱火に落とし、静かに40〜50分。ぐらぐら煮立てない。
3. 火を止め、人参葉をどっさり入れて5分ふたをして余熱抽出。
4. ざるでそっとこし、塩は入れない。

コツは 皮ごと×弱火=澄んだ甘み。* 人参葉は余熱投入で香り・色(クロロフィル)を守る。フィトケミカルの見どころ* **βカロテン/αカロテン/ルテイン**(主に根):橙色の源。加熱で吸収性が上がる可能性が知られています。* **ポリフェノール**(皮・表層・葉にも):渋みや色のもと。**水抽出のスープ**でも一定量が取り込めることが示唆。* **クロロフィル**(葉):緑の色素。香りと“すっきり”感で、味を締めてくれる印象。※機能は食事全体のバランスの中で。

よくある質問(FAQ)

**Q. 人参の葉は本当に食べられますか?**
A. はい、食べられます。近年のレビュー・記事でも**食用可能**で活用価値が紹介されています(苦味は下処理や量で調整)。

**Q. ブロスにすると栄養が逃げませんか?**
A. 成分によっては加熱で減るもの・吸収が高まるものがあり、水溶性のミネラルは熱では逃げませんのでご安心ください。スープ化は“溶け出した分も飲める”のが利点。

**Q. どのくらいの頻度で?**
A. **毎日の一杯**として継続を推奨。まとめて作り小分け保存が実践的です。

 私たちの畑づくり
農薬も肥料も使わず、太陽と微生物の働きに合わせた畑づくり。素材の香りと色が立つから、ブロスは塩も油も最小限でも満足。人参葉まで“まるごと”使うのが、私たちの季節の定番です。まとめ|「足す」より「澄ます」。畑の野菜ブロスは、炒めず・濁らせず・静かに抽出。人参葉の清々しい緑と新人参の甘みが重なり、軽やかな満足感が続きます。

毎日の一杯で、体も気分もやさしく“リセット”していきましょう。


---